時生

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

で、これが初日に買った本です。
実はこれ、昔、テレビドラマで見たことあるんですよね。


国分太一さんが父親の役をやっていたのは覚えていたけど、桜井くんが時生の役していたのは覚えていなかったなぁ。


Wikipediaによると一応SF小説らしいですが、SFなのかなぁ(笑)?
SFの定義よく知らないからなんとも言えないけど、一種のパラレルなお話のような気もします。


感想はと言うと面白かったです。
そんなに上手くいかねーだろって点は何点かありましたが、逆にそこをうまく辻褄合わせてくれたおかげで後味の悪さみたいなもんは残らなかったって言うかね。

確かに、これはドラマに向いてるなぁって読んでて思いました。


なんでしょうねぇ。
まあ運命なんてどこに繋がってるか分からないんだなぁって読んでて思いました。


例えば、拓実が時生に出会うことなかったら、拓実はどうしようもない男のままだった訳ですよね。
そして自らの境遇にずっと背を向けたままふらふらして一生を終えてたかもしれない。

でも、時生との出会いによって自らの生い立ち、そして自分自身に向き合うことが出来、そこから立ち直ることが出来た。


これはある意味自分にも言えることです。
僕自身もまたただふらふらして毎日を過ごすって道から大学に行くって新しい道を選んだわけですからね。

今の僕にはもちろん、この道がどこに続いてるかはわかりません。
ただ、でも、自分は自分に出来ることを精一杯頑張るのみだなってこの本を読んで思いました。


拓実は運もあったかもしれないけど、自分なりに考えて、そこでの人の出会いで後の地位を築いたわけだからね。


だから、自分で未来の可能性を狭めるんでなく、今の自分が出来ることを頑張ろうって思いました。

まあ悲観したって解決しないもんね。


今の自分にはちょうどピッタリ来るようなそんな作品でした。