強く生きるために読む古典

強く生きるために読む古典 (集英社新書)

強く生きるために読む古典 (集英社新書)

2ヶ月くらい前に山陽新聞の夕刊で紹介されてた。

マルクス・アウレリウスの「自省録」や、カミュの「異邦人」など9つの哲学や文学の作品から著者の体験を中心に人生に役立つ教訓を学ぼうと言う本。


僕は「自省録」しか知らないので、半分くらいは読書ガイドのつもりで読んでいたのだけど、
面白かったのが、ドストエフスキーの「悪霊」から学ぶ、「人生の文脈転換」 とヘーゲルの「小論理学」から学ぶ、「批判を改善に結びつける方法」、カミュの異邦人だったかカフカの「城」だったか忘れたけど「自分を小さく収まらないようにする考え方」。
特に最後の2つは最近、悩んでいた事なので、気持ちが楽になりましたね。

タイトルと僕の要約が下手でなんだかけったいな感じに見えますが、「小論理学」のやつは恋愛を例えにした弁証法*1だったり、「異邦人」だったか「城」だったかの最後のやつは、夢と現実を例えにした理想との向き合い方だったり、例えが分かりやすくて面白い。

読書ガイドとしてもなかなか優秀な本だと思います。

*1:簡単に言うと、ある人が好きだ→その人の嫌な面を知人に言われた→逆に自分の気持ちが燃え上がると言うテーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼ