おわり
とりとめなくなるので切り上げ
- 作者: 五木寛之,岡田幸四郎,竹久夢二
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1994/06/23
- メディア: 文庫
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あと、新聞もまるまる全部読んだ。
いやぁ、齋藤孝さんに比べて読みやすいのなんの。
失礼だけど、作家さんと学者さんはやっぱり違うねと思いました。
こう、言葉が柔らかくて、すっと入ってくるって言うかね。
ああ、そうなんだぁと思う事が多かった気がします。
ただ、これを日本人の生き方として薦めるベネッセの意図がわからん。
人生経験足りないって事か(笑)?
ちょっとこっから学べってのは意味わかんねぇなぁと思いました。
良い本ではあるけど、こう言うのは寧ろ人生訓として読むもんじゃん。
参考図書とはちょいと違うって言うか、これを「日本人の生き方」とするのはお粗末なんじゃないかなぁと思いました。
好きなんだけどね。
僕は趣味で読みたいタイプの本なんで。
でも、面白かったのが、医学の対治と同治って考えなんですよね。
簡単に言うと熱が出たとき、氷で冷やすのが対治で体を暖めて出た汗で熱を下げるのが同治。
前者が病気を悪いものと考えて投薬する西洋医学的で、後者が病気を受け入れて心で直す東洋医学的思想。
あるお医者さんの、現代の医学はたいてい対治的思想で考えてて、そこに嫌悪感を感じるが、解決策が見つからないみたいな考えが書いてて、それが印象的でしたね。
なんでも、患者の立場になって、病気になった背景を探るのも、突き詰めると病気を悪いものと考えるから対治的な思想だとか。
同治的な治療が良いとわかっているのだけど、現代医学ではその方法論が見つからない、だったかな。
ちょっとうろ覚えですけど(苦笑)。
遠藤周作のエッセイだったかにも現代の医学は心を癒す事を軽視しているみたいなこと書いてありましたね。
一概には言い切れないけど、西洋医学にはそう言う面があるんだろうな、とは思います。
だから投薬だけでなく、心から治す的な部分も同じくらい医学には大切なんだろうな、と。
そう言う意味で同治、対治って考えは分かりやすくてなるほどなぁと思いました。
落ち込んだり悩んでる人を元気づけるってのも、そんな感じなんだろうなって思う。
もちろん、時には檄飛ばした方が良いときもあるけど、こう、こっちの気持ちまで汲み取ってくれたような言葉を聞くと頑張ろうって気になるもんね。
だから相手の目線に立つ事って大事で、その説得力を強くするのは経験。
やはり経験の豊富さが言葉にパワーとリアリティーを与えるんだろうなぁと思ったりします。
まあ相手の目線に立つって簡単なようですごく難しいよね。
どうしてもそこに何らかの雑念が入ったりすることがあるから。
薄っぺらくならないか、適当な言葉で誤魔化したりしてないかとか、しょっちゅう考えてるよ。
やっぱそう言う言葉で言った励ましって後で自己嫌悪するからね。
まあ功詐は拙誠に如かず。
かくありたいもんです。
って何が言いたかったんだっけ←
明日はちょっと読めたら完全に趣味の本も混ぜてみたいなぁと。
まあ気分転換に、ね(笑)。
推しにつられてラノベとか読んでみるのも良いかなって、なんてねw